私の眼日記 ⑯(私の白内障手術体験記~その4

私の眼日記 ⑯(私の白内障手術体験記~その4

皆様、あけましておめでとうございます。

旧年中は、私の記事をお読みくださり誠に有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願いい申し上げます。

寒さ厳しい時期ですので皆様どうぞご自愛くださいね。

 

さて、今回の記事は「白内障手術体験記~その4」と題しまして、前回の右眼の手術体験記に引き続き、左眼の白内障手術体験記事になります。

私の白内障手術体験記は区切りとして今回の記事で終わりとなります。

次回は、白内障手術後の眼の変化の記事を予定しております。

 

では、今回の記事を始めます。

 

右眼の白内障手術が、想像していたものより短時間でスムーズに終了しましたので、その翌々日の左眼の手術までは緊張も少なく、病室での点眼や投薬、検査、食事時間等以外は面会室等で自由な時間を過ごしていました。

しかし頭のどこかで気がかりだったのが( 後に右眼も患う事になるのですが…)「左眼が網膜剥離を患った事のある眼」という、忘れることが出来ない事実でした。

「網膜剥離手術とは違い、眼の中の前側の部分を手術するにしても、やはり以前にメスを入れている左眼だから健康な状態の眼球よりは傷んでいるんだろうなぁ~!?大丈夫やろうか!?」

という緊張感がだんだん時間を追うにつれて強くなっていったことは否定できません。

 

しかし、私が勝手に心配していても左眼も白内障手術を受けなければならないと言う現実には背く事ができません。

後のことは神のみぞ知るです。そんな、緊張感のまま左眼の手術日の日が来ました。

右眼の手術は午後からでしたが、左眼は午前の予定になっています。

病院のルールに則って朝早い起床から始まり、検温や血圧測定、持病の有る方のための投薬や術前の点眼や抗菌薬の服用や手術衣に着替え等、午前中の手術は午後より慌ただしい感じです。

 

私もそのルールに従い、準備は着々と進んでいきます。

予定では午前10時20分頃からの手術と言う事でした。

時間が近づくと「右眼で経験しているので今回は緊張しないかな?」と自分では考えていたのですが、やはり昔の網膜剥離手術の事が頭の中に蘇ってきて、緊張は高まってしまっていた感じです。

でも、ここまで来てしまった以上は仕方がありません。受けるしかないのです。

そういう風な感じのバタバタした落ち着かない時間はたちまち過ぎて行くのでした。

 

さて、それぞれの決められた種類のお薬、目薬等の準備はできて、順番は巡ってきました。

右眼のときと同じく、お迎えの看護師さんが私を迎えに病室まで車椅子を運んで来て下さいました。

今回も病室で待機している家族や同室の患者さんに見送られながら「ほんじゃ、行ってきま~す!!」と挨拶し、病室を後にしました。

また、病室を出た後、眼科病棟の詰め所にて、1回目の局所麻酔の為や散瞳の為の点眼を受けました。

そして、時間をおいて十分に瞳孔が開いた事を確認されたら、またエレベータに乗ってオペ室のある階に移動しました。

前の患者さんの手術が終わり、出てきてから(術後の後片付けと器具の準備の為の時間を経て)しばらくして私も右眼で見覚えのあるオペ室に入室を許されました。

手術用のベッドに仰向けになってから、やはり術中の観察用に血圧計やら心電図器具や目の周りをくり抜いたシートの様なものを被せられ、前回と同じ手順で消毒や麻酔、開眼器を装着など比較的手荒くされ(笑)、いよいよ左眼も手術開始となりました。

 

「石井さ~ん、それでは始めるよ~、右眼の時と同じく動かないで我慢しといてね~」と、先生からの指示。

「はい、お願いします」と私。

手術台の周りには、今回も執刀して下さる主治医の先生と研修されてると思われる男性の別の先生、それに女性の手術助手(看護師さん?)の方などが真剣に様子を伺っているようです。

角膜の切開や超音波吸引の為の器具など挿入され始まったようです。

やはり、ライトが青白く見えて非常に眩しい気がします。

 

事前の検査や紹介状等で私の左眼の手術歴情報などが事前に先生方には熟知されているようで、手術が進んでいくうち、執刀して下さっている先生が、症例の良い経験になるのか研修の先生に私の眼の中の様子を説明しているようでした。

 

私が想像するには、多分、先生方はお二人同時に患部を見ることが出来る双眼鏡のような覗き込む両眼用の顕微鏡のようなもので手術を進行されているのでしょう!?

「ほら、ここに剥離手術の跡があるだろう、わかるか?」とか

「なるほど、そうですね!!」とか

「これほどしっかり、網膜が復位していると心配ないな」とか、

私の眼の中を色々観察されているようです。

 

私はといえば

「私も眼科の手術の良い症例になっているんかなぁ!?それより、早く手術を終えて欲しんやけどなぁ~!!」

と思いながら、ベッドの上に横たわっていた事をぼんやり思い出しながらこの記事を書いています。

どのくらい時間がたったでしょう。

無事、超音波吸引が済んで次の眼内レンズも挿入され、私の眼の中での眼内レンズの固定位置を先生がこだわっているようです。

 

「一応、この位置でもいいけど、もうちょっとしっかりさせたいなぁ~」とか、

「少し、調整してみよう!!」とか

言いながら眼の中のレンズ位置の調整を、研修医の先生に説明しています。

手術開始直後はそれほど緊張していなかったと思うんですが、いろいろ眼の中を観察・処置されているうち、こちらとしては「まだかなぁ~、まだかなぁ~」と緊張が高まってしまったと思われます。

多分、眼の中の圧を保つために入れている灌流液が力んだことによって逆流して吹き出してしまったのでしょう!

先生が「石井さん、力をもっと抜いて!」「リラックスしないと時間がもっとかかってしまうよ!」とかで、私は叱られながらのオペになっちゃいました。

傍で見ていた看護師さんも血圧が上がっているのを見たのか、思わず私の手を握ってリラックスさせようとして下さっていました。

「もうすぐ、終わりますから楽に力を抜いて~」などと話しかけて下さいます。

 

私の方としては、どの様なスタッフさんがオペ室に付き添って下さっているかを見渡す余裕もなく、そのまま手術台で目隠しされた状態なので、その手の温かみのある柔らかい手に触れて余計にドキドキしてしまいました。

心のなかで「あかん、あかん、余計に血圧が上がるぅぅ~」と叫んでいました(笑)

 

そんな、いろんな経験をしながら、右眼の時よりも時間はかかりましたが左眼の手術も何とか無事終わり、いろんな器具を外され、点滴を刺されてオペ室を後にしました。

「やっと、これで白内障から開放される~」と、ホッとした瞬間でした。

力んでいた身体がぐったりとなりつつ、オペ室の階からまた先程来た通路を通って病室に戻ってきました。

家族は「どないしたん?右眼の時より時間がかかってたんで心配したわ!!」と言いながら出迎えてくれました。

ちょっと、心のトラブルも有りましたが「まあ、とにかく終わったわぁ~、心配ないよ」とだけ言っておきました。

その夜は緊張から開放され、食事も美味しかったです。

 

術後は、次の日からも後遺症もなく経過が順調でしたので、術後検診も両眼とも異常なく入院時の治療方針通りの日程で無事退院することが出来ました。

見え方の改善に喜んでいた時期で、まだこの時点では約半年後に自分の身に降りかかる試練は、全く予想すら出来ずでした。

その件については、また追々の記事にしたいと思います。

 

それでは、読者の皆様、次回の記事をお楽しみに (^.^)/~~~

 

私の眼日記 白内障編の記事はこちら

白内障編 1

白内障編 2

白内障編 3

白内障編 4

白内障編 5

白内障編 6

白内障編 7

白内障編 8(今回の記事)

私の眼日記 網膜剥離左眼編の記事はこちら

網膜剥離【左眼】1