補聴器をつけるタイミングと脳のトレーニングについて

補聴器をつけるタイミングと脳のトレーニングについて

こんにちは、メガネの金剛補聴器担当「大橋」と申します。

もしどこかの店舗で「こいつかな?」というのがあればぜひぜひお声掛けください。

 

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めがこん補聴器カテゴリーではこれからも

お客様の補聴器選びに役立つ情報を掲載していければと思っています。

聴器が必要なときとは?

まず補聴器を考えるにあたって気になることは

「補聴器が本当に自分に必要なのか」

ということではないでしょうか。

 

・聞こえにくくなっているような気がする。

・会話中に相手の話を聞き返すことが増えてきた。

・テレビの音が大きいと家族によく言われるようになった。

・病院や銀行などで名前を呼ばれても気付かない事があった。

……等々、「あれ?」っと思う瞬間があったとしても

なかなかそれが実際どうなのかはわからないのではないかと思います。

 

前の記事にも書いていますが、聞こえが気になったらまずは耳鼻科の先生に診察してもらってください。

なぜかといいますと、聞こえにくくなる原因もいろいろあるからです。

もし医学的な処置が必要な場合はそちらが最優先です。

例えば耳垢が詰まってしまったことによって聞こえづらくなっている場合、耳垢を取ってもらうだけで聞こえが改善するかもしれません。

そういった治療が必要な状態なのか、そうではないのか。

その判断を出来るのは耳鼻科の先生だけですので、診察してもらうことは大事です。

 

いざ耳鼻科の先生に診察してもらい

「特に治療を要する状態ではない」

「補聴器を着けることが問題のない耳だ」

ということがわかりましたら補聴器の装用を検討してみてください。

耳鼻科の先生によっては『補聴器相談医』『補聴器適合判定医』という特別な資格を持ったお医者さんもいらっしゃいますので、近くにそういった先生がおられましたら相談されてみるのもオススメです。

一般的に年齢とともに聴力が低下することを老人性難聴といいます。

個人差はありますが聴覚に関わる細胞の減少や老化が原因で聴力が低下してしまいます。

内耳や内耳よりも奥の聞こえに関する神経の障害によって起こる感音性難聴と呼ばれる難聴の一種です。

その他、難聴の種類は大きく分けると外耳や中耳の音を伝える部分の障害により起こる伝音性難聴、伝音性難聴と感音性難聴の両方の障害による混合性難聴となっています。

伝音性難聴の場合、治療を行うことにより改善できる可能性がありますので耳鼻科受診が重要です。

 

そもそも補聴器についてですが、

補聴器は「難聴だから」つける、というものではありません。

聞こえで困っていることがあれば、補聴器を試してみることをオススメしています。

難聴によって聞く力が衰えることは年齢とともに誰にでも起こりうることです。

もし、生活の中で困っていることがあれば、補聴器を使ったトレーニングを始めてみてください。

 

聴器のトレーニング

さて、いきなりトレーニングって何?となっているかもしれませんが、

次に難聴と脳の関係についてお伝えします。

音が聞こえるしくみですが、音は耳の中の蝸牛(上図の青い部分)で電気信号に変わり、

それが脳へ伝わることで初めて音と感じることが出来ます。

つまり、耳は音を伝える伝達器官で、実際に音を聞いているのは脳だといえます。

難聴とは、耳の機能が低下することで、脳に伝わる電気信号が減少している状態ということです。

 

正常な聞こえであれば、脳は耳から伝わる音の刺激で常に活性化されています。

しかし加齢による難聴の場合、耳の機能低下は少しずつ進行する為、自分では気付かないうちに

脳が音の刺激の少ない状態に慣れてしまっています。

 

いざここで、音の刺激の少ない状態に慣れてしまった難聴の脳に

聞き取りに必要な音量の音を補聴器で伝えると「うるさい」「余計な音(雑音)」と感じてしまいます。

そのため、難聴の脳には補聴器の音に慣れる為のトレーニングが必要になります。

 

難聴の脳にはトレーニングが必要ということですが、トレーニングによって脳を変えていく必要があります。

難聴の脳を聞き取りに十分な音量でも聞き続けられる脳に変化させるには、

補聴器ではじめは7割程度の音量を入れ、定期的な調整で徐々に音量を上げていきます。

このトレーニングを3ヶ月程度続けることで脳が変化していき、

十分な音量でも補聴器を使い続けられるようになります。

 

トレーニングで大事なことは「常時装用する」ことと、「3ヶ月続ける」ことです。

朝起きてから夜寝るまでの間、常に補聴器を着けて音を聞きます。

着けている時間が短いと脳が変化していきません。

ただ補聴器は電子機器なので入浴などの際は必ず外してください。

3ヶ月程度続けることで難聴の脳が変化して、補聴器を使い続けられるようになります。

途中でやめてしまうと脳が変化していきません。

 

始めのうちは不快に感じますが、お客様の聞こえに合わせて調整された補聴器で

しっかりトレーニングを続ければ、何歳でも脳は変化していくと言われています。

 

つまり補聴器は使用開始前に個々の難聴や聞こえの程度に合わせてフィッティング(調整)することが必要です。

補聴器は適切なフィッティング(調整)により、その効果が発揮されます。

 

トレーニングの始めがつらいのはどなたでも同じです。

難聴の脳はトレーニング開始後の音が豊富にある環境をうるさくて不快に感じてしまいます。

このとき補聴器を着けたり外したりしてしまうと、脳はどちらの環境に合わせてよいのか分からず、

難聴の脳から変化することが出来ません。

脳がまだ慣れていない最初の1ヶ月ほどはつらいのが当然なので、焦らず続けることが肝心です。

 

日常会話もトレーニングになりますので、会話で効果も確かめてください。

常時装用して周囲の音を聞くだけではなく、会話という実戦で使うことはとても重要です。

トレーニングの効果を実感できると、家族や友達との会話もスムーズになり、より一層意欲が沸くと思います。

 

そこで弊社メガネの金剛では補聴器を実際に自宅や職場で使って試して頂く、

無料の試聴期間を1ヵ月間ご用意しております。

トレーニングは最初の1ヶ月が1番大変です。

試聴期間の間にこの先もがんばって補聴器を使っていくことが出来るのか

じっくりとお試し頂き、吟味して頂ければと考えています。

試聴期間中は最初にフィッティング(調整)したまま使うのではなく、

慣れに応じて微調整を繰り返していく必要があります。

音に慣れてきたのであれば音量を上げていき、

うるさく聞こえて我慢できないところは調整をする、等々。

いろいろ使い勝手を仰って頂ければ頂けるほど、さらに使いやすい補聴器になりますので

試聴の際には細かい事までいろいろ教えてください。