補聴器のお値段
- 2019.10.13
- 補聴器
こんにちは、メガネの金剛補聴器担当 大橋です。
前回までで補聴器はどのように使っていくものなのかを
少しでもご理解いただけたかと思います。
しかし、いざ補聴器を購入しようと思ったときに
一番気になるのはやはり「値段」だと思います。
今回はそのあたりを生々しく書いてみようと思います。
まず、以前に少し書きましたが
メガネの金剛では「フォナック補聴器」「リオネット補聴器」
この2社の補聴器を取り扱っています。
まずざっくり言ってしまうとお値段は
補聴器1台 45,000円 ~ 568,000円 と
ものすごい差があります。
その前にひとつ、日本の補聴器事情を書いてみます。
日本補聴器工業会発表の
2018年補聴器出荷台数は「585,255台」
2017年補聴器出荷台数は「562,747台」
だったので、少しずつ伸びてきています。
2018年の内訳としては
耳かけ型補聴器が「385,381台」
オーダーメイド耳あな型が「156,351台」
残りはポケット型や既成耳あな型、メガネ型などです。
最近の傾向としてはRICタイプの普及により、
耳かけ型補聴器が増えています。
2005年には耳あな型は約25万台ありましたが、
耳かけ型増加に伴い耳あな型は減少傾向にあります。
ここでひとつ問題点も見えてきたりするのですが、
それはまた別の機会に。
お値段の話に戻りますが
補聴器における「Japan trak 2018」という調査報告があります。
日本における補聴器の使用状況はどうなっているかなどについて、
大規模な実態調査を前回及び前々回の調査と同様に実施した調査報告です。
(それぞれ2012年、2015年)
Japan Trak 2018の目的は、
日本における聞こえと補聴器を取り巻く現在の諸問題を抽出し、
欧米諸国の一部同様なデ-タとの比較も行ないつつ、
もって全難聴者の生活の質(QOL)の向上に寄与する対策を検討し提案することにある、
とあります。
これには色々なデータが載っているのですが、平均単価というのも載っていて
Japan Trak2018からは補聴器の平均単価は「15万円」とあります。
まずはフォナック補聴器から値段帯をご説明します。
値段の違いも細かく説明したいところですが、
今回はあくまでもお値段ということで列挙しちゃいます。
カタログに載っているメーカー希望小売価格ということでご理解ください。
ちなみに全部1台の価格で書いていきます。
以前にも紹介しましたフォナック最新型マーベルシリーズ。
シリーズと言ってもまだRICタイプしか発売されていませんが、
RIC充電式 「200,000円 ~ 550,000円」
RIC電池式 「180,000円 ~ 530,000円」
充電式の方が同じ性能でもちょっと高くなっています。
充電式の場合は充電器が必要になりますので、
充電器は1台12,000円です。
耳かけ型、耳あな型すべて揃っているシリーズです。
耳かけ型 「158,000円 ~ 568,000円」
耳あな型 「188,000円 ~ 550,000円」
耳かけ型には「RIC」「フック」「充電」「パワータイプ」、
耳あな型にはチタンモデルなど、
それぞれにバリエーションがありますが、
細かく書いていくとややこしいので今回は割愛します。
ビロングシリーズの1世代前のモデルです。
マーベルという新シリーズが発売されましたので
そう遠くない未来に廃番になっていくとは思いますが、参考までに載せておきます。
耳かけ型 「138,000円 ~ 460,000円」
耳あな型 「158,000円 ~ 520,000円」
ビロングシリーズより少しだけ安く価格設定されています。
これらがフォナック総合カタログに載っている補聴器1台の価格です。
続いてリオネット補聴器です。
ブランド名を冠したフラッグシップモデル「マキシエンスシリーズ」と
ミドルクラスの「プレミエンス」があります。
フォナック補聴器とは少し価格の付け方が違うため、モデルごとに書いていきます。
フォナック同様耳あな型の方が耳かけ型より少し高く設定されているとご理解ください。
マキシエンス 「350,000円 ~ 390,000円」
マキシエンスV 「250,000円 ~ 290,000円」
プレミエンス 「190,000円 ~ 230,000円」
どれも新開発のリオネットエンジン搭載モデルです。
ここからはフォナック補聴器のベンチャー同様以前のモデルです。
プレシアⅡV 「128,000円 ~ 188,000円」
さらに安価なエッセンシャルモデルとして
クラッセ 「98,000円 ~ 148,000円」
ウィー 「118,000円」
となっています。
リオネット補聴器はアナログ補聴器の取り扱いが残っていて
こちらが1台45,000円で用意されています。
リオネット補聴器はさらにポケット型やその他のモデルもありますが、
割愛させていただきます。
これらがリオネット補聴器の価格です。
店頭にはカタログご用意しておりますので、
より詳しくはぜひ店頭までお尋ねください。
と、お値段を列挙してみましたがやはり高いとお感じかと思います。
しかもメーカーごとに価格の設定の仕方や
シリーズ、モデルの位置付けのやり方も違ったりしますので
ややこしいことこの上ないです。
あとおそらくカタログだけ持って帰って頂いて見てもらっても、
何のことかさっぱりだと思います。
補聴器は純粋に音を大きく聞く、ということだけ考えると
どのお値段帯の補聴器でも大きく聞くことが出来ます。
お値段の違いはどれだけ快適に必要な音を聞くことが出来るか、
これに尽きると思います。
平均単価15万円は決して安くないお値段ですが、
そういった違いもしっかりとメガネの金剛ではご説明させて頂きますので
ぜひ店頭まで足を運んで頂き、ご質問ください。