私の眼日記 ⑱~近頃、気になる症状…【1】飛蚊症~

私の眼日記 ⑱~近頃、気になる症状…【1】飛蚊症~

読者の皆様、当社Blogをいつもお読み下さり有難うございます。

この時期になって来ますと、寒かった日々の中にも気温が少しずつ上ってきて、
天気が良い日は外に出かけたくなってきますね。

この状況下ですが、運動不足にならないよう、たまには身体も動かさなえればと思います。

 

これまでは、私が実際に体験して入院・治療・手術などの記事を多く書かせて頂きました。

今回は読者の皆様も結構、体験された事があるのでは・・・?と思う、
眼の症状の中で意外に気になる「飛蚊症」というものについて書かせて頂きたいと思います。

 

この症状は、「飛蚊症」という漢字が表しているそのものの様に、
目の前で「あたかも蚊が飛んでいるかの様なものが見える」症状を言います。

一般的に、明るいところや白い壁、入浴時に白いタイルなどを見た時に、
目の前に虫や糸くず、丸いふわふわしたもの等の浮遊物が飛んでいる様に見える現象です。

眼球を動かすと一緒に動く特徴があります。

これは、眼の中のゼリーのような硝子体という透明な組織内に何らかの原因で生じた濁りが、
眼の奥にある網膜という薄い膜上に映されるために起こります。

殆どは生理的なもので問題のない場合がほとんどですが、
ときに網膜裂孔、硝子体出血などで起こる病的飛蚊症の場合があります。

日頃、普通に見えている浮遊物の数が増えたり、視野が欠けるような事がありましたら、
すぐに眼科を受診されて下さい。

 

私も子供の頃から糸くずの様な浮遊物(色はあまり付いておらず透明に近い)を自覚しており、
人間誰しも生まれつきこの様に見えているものだと信じきっておりました。

しかし、50歳前後に発症した左眼の網膜剥離の前兆として自覚した飛蚊症は、
子供の頃から見てきた飛蚊症とは明らかに様子が異なっていました。

敢えて言葉でその症状を例えますと、
「黒ごまを眼の前にばらまいた様な沢山の粒」が現れたんです。

ですから、これにはびっくりした覚えがあります。

その後、網膜剥離が発症したんですけれど・・・(汗)

 

私の18歳の時に行った左眼の網膜剥離は「強膜バックリング&冷凍凝固術」という術式で
眼の中の硝子体は残していますので左眼には飛蚊症が残っています。

しかし、50歳過ぎに行った右眼の網膜剥離は「硝子体手術」の方法でしたので、
硝子体は抜き去られ、代わりに眼内はガスから水に置き換わって満たされています。

そのため、飛蚊症はほとんど自覚せず透明な見え方になっています。

 

それでは、飛蚊症には治療が必要な場合とそうでない場合には
どういう違いがあるのでしょう・・・???

ちょっと解説しておきますね!!

 

眼科での眼底検査の結果、生理的飛蚊症と診断された場合は、
ほとんどの場合進行せず、病気でもないので治療の対象にはなりません。

加齢や強度近視、衝撃を受けたり眼の打撲などで硝子体が網膜から剥がれる事がありますが、
これは「後部硝子体剥離」と呼ばれるもので、これ自体は特に治療の必要はありません。

ただし、硝子体が網膜に強く癒着している場合は、網膜裂孔や網膜剥離を
一緒に起こすことがありますので、注意深く眼科の先生に経過観察して頂く必要があります。

 

もし網膜裂孔が認められた場合は、後に網膜剥離を起こさないように
網膜裂孔の周囲をレーザー凝固しまして剥離を起こさない様処置が必要です。

剥離に及んでしまいましたら大掛かりな硝子体手術が必要になりますので、
レーザー凝固できるうちに見つけておく定期検診が重要です。

 

その他に飛蚊症の絡む眼疾患としましては、
硝子体出血でも軽度の場合は飛蚊症として感じる事があります。

出血は大部分自然に吸収されるので安静にするとともに、
原因となる疾患を治療することが必要となります。

硝子体は血管のない透明な組織の為、硝子体出血の殆どは
網膜血管からの血液が侵入したものです。

 

出血が少量の場合は、「虫が飛んでいる様に見える」飛蚊症か
霧視などの少し何かが混ざった感じの軽いものです。

出血が多量の場合は「墨を流したような黒い影」が見える様な感じで視力が低下しだします。

少量の出血でも硝子体中の出血は拡散しやすいため、
全て自然吸収されるまでに数ヶ月を要することもあります。

 

出血が多量の場合は、眼底検査や蛍光眼底造影検査などで眼底を見ることが不可能なため、
硝子体手術を行って眼内に溜まった血液を取り除き、原因疾患に対する治療を行います。

 

また、一部のぶどう膜炎では硝子体に濁りを生じるため、飛蚊症を起こす場合があります。

 

この様に、当店での問診でもいつもの飛蚊症の症状と
明らかに異なる自覚をされているお客様には速やかに眼科様への受診をお勧め致しております。

読者の皆様も、生活の中で日頃の見え方と異なる症状がございましたら、
早めの眼科受診を心がけて下さいね。

 

 

【おまけ】最近の近況

新型コロナウィルスの影響で、職場の勤務時間短縮・テレワークの推奨、
学校の休校・イベント・行事の取り止めなど暗い話ばかり続いているこの頃ですが、
皆様も十分ご注意され、気持ちは明るくお過ごし下さいね。

 

さて今回は久しぶりに以前にも書かせて頂いた趣味の無線の記事も書いてみたいと思います。

昨年の7月頃に私の近況としてCB無線の記事を投稿して以来、約半年ぶりになりますね。

前回は、比較的昔から使われている無線機のお話でしたが、今回は私達「ライセンスフリー無線」を趣味としている「フリラー」にとっても、最近グングン人気が上がっている「デジタル小電力コミュニティ無線(略して、デジ小・デジコミ・LCRとも呼ばれます)のお話になります。

 

デジ小は、ライセンスフリー無線の中で一番新しい規格で140MHz帯に18チャンネル・出力0.5W、アンテナメーカーからは移動用に交換用ホイップアンテナや最近では自宅設置用などに固定用アンテナまでも発売される様になってきています。最近の無線機らしく、GPS機能やFMラジオなどを搭載しており、多機能、また交信相手の運用場所の方角や距離が本体の液晶ディスプレイに表示させることが出来ます。

 

更にメーカーのHPから配布されている専用ソフトをユーザーのPCにダウンロードすれば、パソコン上の交信相手の情報を地図上に表示させたり、購入時に各無線機ごとに振り分けられているID番号が複雑なために、自分自身の決めたコールサイン(例:私の場合は「わかやまHI908」というコールサイン)を無線機に表示・相手局のコールサインも編集出来るソフトもPCを駆使して出来るのが、時代の変化を感じさせます。

 

以前に最初の記事でご紹介した「デジタル簡易無線」に比べ、総務省への登録や届け出が不要なので、買ったその日から使用できるトランシーバーでありながら自由度が高い無線機です

 

もともとは、町内会などの地域コミュニティの連絡などの目的の無線機だった様で、ターゲットとして電波の通信可能距離や、到達範囲も市街地で数キロの範囲位です。

しかし、私達趣味の世界で楽しんでいるものは、やはり以前の記事でご紹介致しました無線機たちと同様、短い距離での交信では面白くありません。

いかに小さな出力で条件が厳しくても、工夫で飛距離を伸ばし、目に見えぬ相手との交信を楽しむかを競い合っています。

 

ですので、この規格の無線機を最初に投入したメーカー(下の写真の左側無線機)は、表示出来る相手局との距離数を100Kmまでとしていました。

その後、お仕事や地域コミュニティの目的以外でこの無線機を楽しんでいる私達の様な所謂「ホビーユーザー」と呼ばれるユーザーからの要望があって、他社メーカー(下の写真の右側無線機)が先発メーカーにはない工夫をした機能(距離表示を100km以上可能、電波の強さを目視しやすいデジタルSメーター表示、音質の改善など)を付けて販売され、その魅力にハマってしまい現在でも売れ続けているようです。

これにより、ますます飛距離を競う様になり市街地では数キロしか飛ばなかった電波も、ホビーユーザーが各地の山への登って200km~300km台の交信を達成しています。

皆様もご興味がある方は、この「デジ小」から、無線の世界にどうぞ!!

山の上のきれいな空気の下では、人混みより新型コロナウィルス感染のリスクが少ないですから。。。

 

今回も、最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

今回の記事は、ここまでです。また次回の記事をお楽しみに~(^^)/~~~