視力チェックって何をしているの⑦~プリズム眼鏡~

みなさん こんにちは。金剛店 仲野です

前回はいわゆる両眼視検査について、メガネの金剛がどういった目的で行っているかを説明しました。

今回はカバーテストの結果から必要と判断する場合に行う検査の一つである、プリズム量測定についてです。

 

プリズムという言葉は聞いたことがあると思います。

光を通すと虹色になって出てくるというアレです。

皆さんは見た事があるでしょうか?

実は私は実物を見たことはありません。

画像:Wikipediaより 著作権者:D-Kuru、ライセンス:CC https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

 

メガネでプリズムという時は、もちろん虹色を期待しているのではなく、光を曲げる性質を利用しています。

実はメガネレンズその物がプリズムの性質を利用した集合体で、これもとても面白い分野なのですが

ここでは長くなりますので割愛させて頂きます。

 

 

図でプリズムの効果について説明していきます

図に書いている三角形の物がプリズムを表しています。

●は見たい物、矢印は視線を表しています。

 

正常眼位の場合は両目で●を見ています。

前回書きました、「同時視」ですね。

外斜位の場合は「同時視」が出来ていません。

この場合は、右目の視線が●に合っていません。

ここでプリズムを入れると、右眼の方向は変わっていませんが、視線は●に合って「同時視」が出来るようになります。

この視線を曲げている力がプリズムの効果です。

 

 

簡単に言えば、メガネレンズにプリズムを組み込むことで上記のような効果が期待できます。

2重に見えていた物がちゃんと一つに見えたり、

より楽に物を見ることが出来るようになります。

 

もちろん実際のメガネレンズの場合は図のような三角形ではなく、見た目には分かりませんのでご安心下さい。

 

 

少し話は逸れますが、お客様が2重に見えると訴えられる場合、2つの理由が考えられます。

1つは上記のように視線が合わなくて2重に見えている場合、

もう1つは焦点が合っていなくてボヤけて見えているのを2重と感じている場合です。

そのため、まずは完全矯正値を正確に割り出して焦点を合わせてから、プリズム量測定に進みます。

 

メガネの金剛では、必要なプリズム量を測るのに、クロスリングを利用したショーバーテストを行っています。

(詳しくは前回の記事へ!→ 両眼視機能テストその2 

このテストで、どの位のプリズムが必要なのか、プリズムの三角形はどの方向なのかを測定しています。

(ショーバーテストが利用出来ない場合はプリズム分離という方法で測ります。前回記事5番目の写真です)

その上で必要と判断される場合には、眼科でより詳しく検査していただくことをお勧めさせて頂きます。

眼科では「大型弱視鏡」など、眼鏡店には無い機器や医療の専門知識によって、より深く眼の状態を知ることが出来ます。

 

眼鏡店でも、より詳しく検査しているお店もあるかと思います。

ここでやっと登場するのが、「パーシバルの基準」「シェアードの基準」です。

簡単に言えば、測ったプリズム量のうち、どれだけの量をメガネレンズに組み込むのが妥当なのかを判断する基準です。

この基準を利用するには、眼の融像幅を測る必要があります。

開散余力、輻輳余力と呼ばれる値を調べていきます。

 

視線が合わない状態を改善するために、プリズム処方という方法をとることがあります。

ただ、本当にその方法をとるのが妥当なのかは、より慎重に判断する必要があります。

メガネの金剛では、視力チェック全般を通して総合的に判断させて頂いています。

 

次回からは、「良く見えるメガネ」と「楽なメガネ」についてご説明したいと思います。

 

 

 

おまけ

実際には、文中の図で示した矢印は逆向きに書くのが正しいと思います。

図では分かりやすく視線を表す矢印として書いていますが、実際にプリズム作用によって曲げられる光は固視点、この場合では黒丸から出ている光です。

黒丸という物体からは、もちろん矢印のような光線は出ていません。

物体から出る光は拡散光線になります。

ただ、黒丸からとなると、果たして光線が出ているのでしょうか?

黒は可視光を吸収します。

そもそも光というのは3原色からなっていて、人間の眼の視細胞も3種類宇ですが、こちらは赤、青、緑、、、、、、、、、

 

あまり深く考えすぎると、良く分かりません。

図もあくまで概略図ということでご勘弁下さい。