他はさておき、理念だけは業界最強だと思っているわけ

みなさま、こんにちは。

メガネの金剛で代表をしております、佐藤です。

2011年4月12日に先代(創業社長)より代表を引き継ぎはや7年。

【人に、伝える。「見る」「聞く」の文化を創る。】

という理念を掲げ、日々奮闘中です。

 

仕事のこと・会社のこと・業界のこと・社会のこと・自分のことについて

思うこと・考えること・決めたこと・行動したことを少しずつ発信していきたいと思います。

 

2011年4月、会社の代表を父から引き継いだ時には不安だらけ。

この引き継いだ会社を「どうやって継続させるのか?」「どうやって成長させるのか?」

わかりませんでした。

 

1つ感じていたことは「過去の延長線上に成功はない。」ということ。

周りにいる相談できる人にいろいろ聞いてみましたが、過去の延長線上の話がほとんど。

今のままではダメ、でも何をすれば良いかわからない。

 

これが、理念を刷新しようとするきっかけでした。

 

 

方向性(ベクトル)を示すために。

むやみに新しいことをやってみるのではなくて、新しいことをやるにしても方向性が必要です。

その方向性をいかに創造し、いかに示すのか。

 

悩んでいるときに出会った本が、『面白法人カヤック会社案内』という本でした。

衝撃を受けました。素晴らしい本でした。

縁あって自称理念オタクの柳澤社長のセミナーも聞きにいきました。

カヤックさんは、経営理念を以下のように表現されています。

 

 

企業理念、経営理念、信条、社是、クレド、ビジョン……本来は、それぞれ微妙に定義が異なるのではないかと思います。

ですが、その違いをわかっている方は少ないですし、そんなにたくさんあってもわかりにくいので、カヤックにおいては会社が大切にしている理念のようなものの総称として「経営理念」という言葉を使っています。まずはそれをお断りしておきます。

その上で、各社の理念を見ていくとその会社が何を大事にしているかがわかります。さらに、いい理念は、唱えるだけで会社の戦術すら浮かんできてしまうものです。

ちなみにいい理念の定義を、カヤックでは下記のように考えています。

1.成長性を示唆していること
2.
理念から戦略&戦術のヒントがあること
3.
社会に貢献するものであること

 

(『面白法人カヤック会社案内』より引用)

これです。

 

会社が継続する、成長するために方向性(ベクトル)を示すツール。

理念以上のものは存在しないと私は考えました。

 

 

理念をつくる過程にも意味がある。

理念をつくるうえで約9カ月の時間を費やしました。

まず、全メンバーに『面白法人カヤック会社案内』を読んでもらいました。

丸一日行う会議をほぼ毎月行いながら、理念をブラッシュアップ。

最後には、てにをは、句読点の位置まで。

それで仕上がった理念がコレです。

 

人に、伝える。「見る」「聞く」の文化を創る。

 

私が、自社の理念をつくる際にこだわったポイントは3つでした。

➀業界の最大課題にアプローチしていること。

➁社会善であること。

➂ブツブツ唱えられること。(それくらいの言葉数ということ。)

 

➀業界の最大課題にアプローチしていること。とは、

売り手と買い手の情報格差が大きいということです。(あくまでも私見ではありますが。)

お客様は、高いメガネと安いメガネの差を説明できません。

お客様は、高い補聴器と安い補聴器の差を説明できません。

なぜでしょうか?

 

わたしは、歴史的背景や業界のパワーバランスなど様々な要因があると考えています。

ただ、これではお客様は適正に商品やサービスを選択できません。

これは明らかにお客様が損をしています。

日本は世界的に見ても成熟している社会と言えます。

それは、価値観や生き方が多様化しているということです。

その多様性にフィットした「見る」「聞く」も、また多様であるはずです。

ですが、現状ではお客さまは多様な選択肢から「見る」「聞く」を選択できていません。

わたしは、この理念をつくる過程において、「売り手と買い手の情報格差が大きい」

ということが業界の最大課題であると確信をしました。

 

➁社会善であること。とは、

この業界の最大課題を解決することが、お客様にとって、ひいては日本の社会にとって非常に重要だと考えています。

特に、高齢化が進み「見る」「聞く」の衰えから趣味や仕事をあきらめてしまった方もたくさんいらっしゃいます。

「見る」「聞く」の選択を広げることが、いつまでも若々しく趣味や仕事を続けることにつながり、日本社会の生産性を高めることに必ずつながります。

これは、社会善だと考えたわけです。

 

➂ブツブツ唱えられること。とは

カヤックさんも言っている、「唱えるだけで、会社の戦術すら浮かんでくる」ということば。

すごい!それは魔法の言葉。まさに呪文です。

呪文として許される長さ、覚えられる長さ、唱えられる長さ。

 

悩みに悩んで、削りに削って、これで決まり!

この理念をつくる過程において、理念を生み出すと同時に

理念を自分たちの中に染み込ませていきました。

ブツブツと唱えながら。

 

 

他はさておき、理念だけは業界最強だと思っている

ということで、業界最大の課題に真っ直ぐ突き刺しているこの理念。

誰が何を言おうと、業界最強です。

 

だと、思っています。

 

理念が出来上がってからというもの、おかげで大変です。

何をするにも、理念と突き合わせです。

 

社長の考えがどうであれ、理念に沿わなければダメ。

恐らく、私が一番ブツブツ唱えています。

 

ただ、おかげで様々な伝説が生まれてきています。

伝説的なサービス、事象、伝説的な人財。

これからもどんどん生まれてきそうです。

 

それは、この呪文のおかげです。

だから、これからも唱え続けます。

 

ブツブツと。

 

魔法で現実を変えられるように。

 

 

■理念

人に、伝える。「見る」「聞く」の文化を創る。

■行動指針

私は、今までの歩みに感謝し、さらなる学びを伝えます。

私は、お客様との絆を深め、喜びを伝えます。

私は、仕事に誇りを持ち、業界へ価値を伝えます。